非接触通信の通信原理による分類
距離とも関連しますが、通信の原理によって非接触ICカードを分類することも可能です。
まず一つは電磁結合型と呼ばれるものです。
これは電磁誘導の一種である相互誘導を利用します。
相互誘導というのは、2つのコイル型回路を並置させ、一方に流れる電流を変化させると、それによる磁界の変化がもう一方に伝わり、誘導起電力が生じる現象です。
2つの回路は互いに影響を及ぼしうるので、こういった名称になっています。
回路の距離はきわめて小さくなければなりませんが、電磁ノイズには強い方式です。
もう少し離して使えるのが電磁誘導型です。
1メートル離れたあたりまで磁界を飛ばし、そこにカードのループアンテナが近づくことにより電磁誘導が引き起こされます。
電磁ノイズにはやや弱い方式です。
さらに伝達距離を伸ばせるのがマイクロ波型です。
マイクロ波というのはある周波数(波長)領域を持つ電磁波を指し、厳密には3G~30Gヘルツ(波長10cm~1cm)ですが、実際には2.4Gヘルツのあたりまで、これに含めます。
そのマイクロ波に情報を載せます。
実は2.4Gヘルツというのは、電子レンジに使われるマイクロ波とほぼ同じであり、水分子を振動させやすい特性を持っています。
もちろん通信用の微弱な電磁波なのであまり問題はないのですが、人体が近くにくるICカードではなく、商品などを扱うRFIDに主に用いられます。
マイクロ波は光ほどではないにせよ直進性が高いので、比較的シャープな指向性を持ちます。
ほかに光を使った方式や、電界の伝搬を使う静電誘導方式があります。
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